お知らせ information
2023年10月11日 (水)
豊かな海づくりの推進にかかる意見交換会
令和5年8月27日に岡山市内で、
県漁連主催の「豊かな海づくりの推進にかかる意見交換会」が開催されました。
岡山県選出の自民党国会議員8名(7名本人出席)をお招きし、
本会からは会長はじめ役職員12名が出席し、活発な意見交換が行われました。
岡山県の水産業を取り巻く環境は、温暖化や貧栄養など、急激な漁場環境変化により生産量は減少し、
さらに、原油の高騰は、経費の多くを占める燃油や高額な漁船・漁具などの資材の高騰を招き、
漁業者にとっては生産コストがかさむばかりで、漁業経営は非常に深刻な状況にあります。
特に、岡山の海では生物の生産になくてはならない窒素の不足がノリの色落ちやカキの成育不良だけでなく
魚介類減少の一因となっていることは疑う余地もなく、生産量減少に直結した大きな問題となっています。
下水処理場の管理運転や海底耕うんなど、少しでも海の栄養分の上乗せを目指しておりますが
今までの取組みだけでは必要とする濃度に達していないことも分かってきたことなどを報告し、この厳しい現状をご理解いただき新たな栄養塩供給源の探索や栄養塩類管理計画の策定などに、特段のお力添えを賜りますようお願い申し上げました。
また、議員の方々からお一人ずつコメントを頂きました。
そこで「栄養塩の減少は瀬戸内海だけの問題なのか、魚食の推進や担い手対策が重要」などの質問やアドバイスを頂き話はALPS処理水の風評対策にまで及びました。
ノリに関しては窒素濃度が最低3μMは必要と考えられ、もちろんカキや魚介類にも必要とするレベルがあるはずで
これらをしっかり勉強しながら関係府県と連携し、先生方のお力添えもいただきながら豊かな海づくりを進めて行きたいと考えています。
もうすぐノリ・カキ養殖が始まりますが、今後の取組みが実を結び 豊漁といった良い報告ができますことを願い、盛会の内に閉会となりました。
本当にありがとうございました。